妙壽寺について
妙壽寺とは
本覺山 妙壽寺(ほんがくざん みょうじゅじ)は、
世田谷区北烏山の寺町にある法華宗本門流の寺院です。
当山は今からおよそ400年前の寛永8年(1631)、妙感寺として江戸の谷中清水町に開創されました。その後、寛文2年(1662)に日崇上人が本所猿江村へ寺地を移し、寺号を妙感寺から妙情寺、そして現在の妙壽寺と改めました。猿江村鎮守稲荷社の別当として、260年にわたって猿江の地で多くの檀信徒の方々と歩んでまいりましたが、大正12年(1923)の関東大震災によって堂宇のすべてを焼失してしまいました。当時の住職であった三吉日照上人は檀信徒の支えを得て、現在の烏山に寺地を移し、今に続く妙壽寺の礎を築きました。以来、当山は猿江(江東区)と北烏山(世田谷区)の地に深い所縁をもち、檀信徒の皆様の篤い信仰をいただいております。
About Myojyu-ji Temple
Hongakuzan Myojyu-ji Temple is a temple of the Honmon school of the Hokke sect, located in the temple town of Kita-karasuyama in Setagaya ward, Tokyo.The temple was founded 400 years ago in 1631 as Myoken-ji Temple in Yanaka Shimizu-cho, Edo (old Tokyo). Later, in 1662, Nichitaka Shonin moved the temple to Sarue village in Honjo and changed the name of the temple from Myoken-ji to Myojo-ji and then to the present Myojyu-ji.As a branch of the Sarue Village Shinto shrine, the temple has been a part of the Sarue community for 260 years, but the Great Kanto Earthquake of 1923 destroyed all the buildings.With the support of his parishioners, the then Chief Priest, Nissho Miyoshi, moved the temple to its present location in Karasuyama and laid the foundations for the current Myojyu-ji Temple. Since then, the temple has been deeply connected with Sarue (Koto ward) and Kita-karasuyama (Setagaya ward) and has received the faith of its parishioners.
住職挨拶
- 本覺山妙壽寺 第26世住職
三吉廣明
当山のホームページをご覧いただき、まことにありがとうございます。
妙壽寺はおよそ400年の長きにわたって、歴代の上人とともに多くの皆様とご縁をいただいてまいりました。私も住職を拝命して40年の間、地域に根ざした、たくさんの方々にお立ち寄りいただけるお寺を目指してきました。
一方で、近年は家族の形、人と人とのつながりが大きく変化してきています。
暮らしはますます便利になったにもかかわらず、他者との結びつきは希薄になり、不安を抱えた方が増えているように見受けられます。法華経の教えは、迷いや不安、苦しみを取り除き、実り多き人生となるように正しい道を歩むことにあります。
お寺は葬儀や法要をするところ、お墓のあるところなどと思われておりますが、それだけではありません。教えを通して生き方を学び、自分を見つめ直し、心を磨くための修行の場でもあります。法華経題目の回向祈願の寺院として、そしてここに集う皆様に開かれた道場として、ご来山を心よりお待ちしております。
Greetings from the Chief Priest
Thank you very much for visiting our website.
For almost 400 years, Myojyu-ji has been associated with many people, including successive generations of archbishops. In the 40 years that I have been the Chief Priest, I have tried to make it a temple that is rooted in the local community and a place where many people can come and visit.
On the other hand, in recent years the shape of the family and the connections between people have changed dramatically.Despite the increasing convenience of our lives, our ties with others have become weaker, and more and more people seem to be suffering from anxiety. The teaching of the Lotus Sutra is to eliminate hesitation, anxiety, and suffering, and to follow the right path to lead a fruitful life. Most people think of temples as places where funerals and memorial services are held, or where tombs are located, but they are much more than that. It is also a place to learn how to live through teachings, to reflect on oneself and to improve one’s mind.We look forward to welcoming you to our temple as a place of prayer for the realization of the Lotus Sutra and as a place that is open to everyone.
Hiroaki Miyoshi, 26th Head Priest of Hongakuzan Myojyu-ji Temple
妙壽寺史
- 寛水8年
- 本光院日受上人(後鷲山寺16 世)妙感寺として江戸谷中清水町に開創
- 寛文2年
- 信入院日崇上人(後妙蓮寺20 世)猿江村鎮守稲荷社別当となり、妙壽寺と寺号を改める
- 明治44年
- 弱冠21 歳、正立院日照上人(三吉顕隆)が第21 世を継承
- 大正12年
- 関東大震災により、妙壽寺焼失。現在の世田谷区北烏山に移転
- 昭和4年
- 仮本堂・客殿・移築、墓地移転。慶讃法要(寺基移転は昭和2 年)
- 昭和16年
- 日照上人(宗務顧問)曼茶羅不敬事件にて検挙、神戸水戸暑留置(昭和法難)
- 昭和22年
- 日照上人大本山妙蓮寺第68 世晋山、同年管長就任
- 昭和26年
- 管長日照上人日米親善と在来教徒訪問のため渡米、トルーマン大統領に法華経、立正安国論贈呈
- 昭和31年
- 顕道(日淳)上人、第24 世住職拝命
- 昭和44年
- 内室妙恵(日恵)尼上人、第25 世住職拝命
- 昭和57年
- 嗣法廣明師、第26 世住職拝命
- 昭和59年
- 新本堂落慶入仏慶讃大法要、全檀信徒祠堂位牌開眼法要
- 昭和60年
- 門祖日隆聖人生誕600 年慶讃、開山日崇上人第300 遠忌法要。山門建築
- 平成3年
- 法華宗昭和法難50 周年顕彰法要
- 平成15年
- 法華宗開宗750 年法要・本堂落度20 周年記念法要
- 平成20年
- 立正安国論進覧750 年・本堂落慶25 周年・管理棟落慶法要
- 平成20年
- 鍋島客殿世田谷区有形文化財指定
- 平成29年
- 猿江別院落慶法要
- 平成30年
- 宗祖日蓮大聖人聖誕800年慶讃法要
法華宗(本門流)について
妙壽寺は、法華宗(本門流)の寺院です。
法華宗(本門流)は、法華経に基づいて信心をすすめ、この世の中に真の幸福な世界を築くことを目的としています。はるか遠い昔からの釈尊のご信仰を受け継いだ、宗祖・日蓮大聖人の教えを、そのまま今に伝える唯一の宗派です。日蓮大聖人が唱えられた「南無妙法蓮華経」のお題目を聞き、信じ、口唱し、多くの人々の心に仏となるための種子を植えていくことを信心の根本としています。法華宗(本門流)には、光長寺(静岡県沼津市)、鷲山寺(千葉県茂原市)、本能寺(京都府京都市)、本興寺(兵庫県尼崎市)の4つの大本山があります。
当山の開基である日受上人は妙蓮寺の学頭であり、開山である日崇上人は後に妙蓮寺第20世となる学徳を兼ね備えた高僧でありました。以来、歴代の住職は宗祖の教えを広めることに専心し、現在に至っております。
About Hokke school of Buddhism (Honmon school)
Myojyu-ji is a temple of the Honmon school of Buddhism.
Hokke-shu (the main school of Buddhism) promotes faith based on the Lotus Sutra and aims to build a world of true happiness. It is the only school of Buddhism that preserves the teachings of Nichiren Daishonin, the founder of the sect, who inherited the faith of the Buddha from long ago. The foundation of our faith is to listen to, believe in and recite the Nam-Myoho-Renge-Kyo mantra chanted by Nichiren Daishonin, and to plant the seeds of Buddhahood in the hearts of many people.
本尊について
ご本尊とは、信心の対象として最も尊いものの意です。私たちの本尊である「南無妙法蓮華経」は、一切衆生を成仏させるための根本の種子であり、宇宙すべての功徳が納められています。
この「南無妙法蓮華経」の功徳のありさまを、日蓮大聖人がわかりやすく示されたのが十界(じっかい)の大曼荼羅(だいまんだら)であり、私たちはそれを仏壇の正面にお掛けして拝みます。妙壽寺の御本尊は、関東大震災の被害をくぐりぬけて当寺に伝わる日蓮大聖人御真筆の大曼荼羅(建治2年〈1276〉)をはじめ、日朗聖人御真筆(永仁元年〈1293〉)、日像聖人御真筆(元徳元年〈1329〉)、日崇上人御真筆(寛文9年〈1669〉)の大曼荼羅です。
正隆会について
妙壽寺では、檀信徒の皆様とともに法華経信仰を深めるため、毎月第2土曜日の午後2時より月例講「正隆会」を開催しております。日蓮大聖人の教えや法華経についての勉強会や写経会、季節のウォーキングなどの課外活動を行っています。
拠点案内
当山は、妙壽寺を枢軸として猿江別院、晴明庵の
3つの拠点で
法華経の教えをお伝えしています。
妙壽寺
開創から約400年、世田谷区北烏山の地で、法華宗の教えを伝える道場として多くの檀信徒の皆様と仏縁を結んでおります。
猿江別院
妙壽寺の旧地である猿江に、平成29年(2017)に建立された別院です。檀信徒の皆様をはじめ、地域の方々の信仰の道場として、またコミュニティの中心となるべく各種イベント開催の場としてご利用いただいております。
晴明庵
鵠沼で檀信徒の皆様に法華宗の教えを伝えてきた道場。篤信者であった盛高勢似法尼が湘南に信仰の道場を開くため、日照上人に鵠沼にあった別邸をご寄進され、同上人を開基とし、自らを第二世として法華経信仰の修行の場とされました。
猿江別院
妙壽寺の開山の地であり、関東大震災で移転を余儀なくされるまで、およそ260年の長きにわたって檀信徒の皆様と仏縁を結んできた旧地・猿江に、平成29年(2017)に新たに建立しました。 猿江別院は、城東地区の拠点として、檀信徒の皆様をはじめ、地域の方々や有縁の方々の法華経信仰と伝道の道場として、また、地域のコミュニティの中心として、ご葬儀などの様々な催事にご活用いただくことを願って建立したものです。
What is Sarue Betsuin?
Sarue Betsuin (branch temple), built in 2017, is situated on the former site of Sarue, the place where Myojyu-ji Temple was founded and where the temple had been associated with its parishioners for 260 years until the Great Kanto Earthquake forced the relocation of the temple. Sarue Betsuin was built as a base in the Joto district, as a place of faith and propagation of the Lotus Sutra for the parishioners, local people and those who are related to them, and as a centre of the local community, with the hope that it will be used for various events such as funerals.
別院の歴史
関東大震災により、猿江稲荷社の別当としての妙壽寺が焼失して以来、縁の深いこの地に別院を建立したいという21世日照上人の念願を、当山総代・故稲生雅治氏の遺志を継がれた稲生惠子夫人の一建立のお申し出により建立されました。
建築家・故内田祥哉氏(当山総代・東京大学名誉教授)、三浦清史氏(こうだ建築設計事務所主宰)の設計・監修によるものです。
葬儀利用案内
猿江別院では、お葬儀、法事等のご供養を承っております。
少人数の参列者、ご家族だけのお葬儀にも安心してご利用いただけます。
詳細は、下記の「葬儀ご利用案内」(PDF)をご覧ください。